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ヨコハマメリー

横浜の伊勢崎町にかつていたという白面のたちんぼ婆さんのメリーさん。
そのドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」を観た。


「良家の生まれらしい」
「どこそこの病院で死んだ」
「田舎に帰った」

10年ほど前まで横浜でその姿が見られたものの、ある時からぷっつりと消息を断ち、メリーさんの存在は半ば都市伝説化したようだ。

映画はメリーさんと親交があったハマのシャンソン歌手の元次郎さんの昔語りを中心に進められる。
ある時、元次郎さんのコンサートにメリーさんが来場したという。コンサートを終え舞台挨拶をする元次郎さんの下に歩み寄るメリーさん。それを見て会場からは大きな拍手がおこった。
その映像が残っていることに驚いた。

メリーさんが映像に残っていることに驚いたんだ。
だって都市伝説って映像に残ってない口伝の中でのものでしょう。

メリーさんは若い頃、パンパン(米兵相手の娼婦)をしていた。
そこである米兵と恋仲になるも、米兵は帰国。港を出る船、桟橋の上で映画のようなキスをしていたという目撃談。
それからは将校専門の娼婦となった。ヒラの軍人さんは相手にもしない。その姿にやっかみを感じる人も多かったとか。


映画は古き横浜の象徴としてのメリーさんを映し出す。
横浜の外人墓地には「メリーさんの子供達」と呼ばれる赤ん坊の無縁仏が眠っていたらしい。すなわち、外人将校との子供を妊娠してしまった娼婦達の子棄て場所がかつてあったという言い伝えだ。
また、かつて横浜随一の飲み屋だったという店も出てくる。映画に登場する人物はメリーさんを介して古きよき時代に思いを馳せる。

よくメリーさんが通ったというブティックのママ。
ある日、オフだったので町をブラついているところでメリーさんにあったという。
ちょっとコーヒーでもどうかと誘ったら、お前なんか知らん、あっち行けというように追い払われたそうな。
ママの旦那さん曰く、それはきっとメリーさんの優しさだという。パンパンをしていたメリーさんとママが一緒にコーヒーを飲んでいるところを見られたら、ママもかつてパンパンをしていたという誤解を周囲の人に与えてしまうからと。

メリーさんがよく休んでいたという宝石店前のベンチ、よく通っていたという美容室‥
メリーさんの姿も宝石店も美容室も今はそこにはない。
昭和の時代と共にみんな姿を消したかのようだ。

メリーさんは無口。
だからこそ皆いろいろと背後のストーリーを想像してしまう。

なぜああまで白いのか。
なぜ立ち続けるのか。
メリーさんを主演に映像に残そうとするドキュメント映画もかつて制作が進められたらしい。お蔵入りになり、フィルムも紛失してしまったらしいけれど。


映画の語り部でもあるシャンソン歌手の元次郎さんは癌に体を蝕まれている。
余命幾ばくもない最後の舞台として、彼はとある養老院を選ぶ。

その養老院には
姿を消したメリーさんが本名で生活していた。


横浜メリーさん
古き横浜の残滓のような存在だ
実在の人物にして都市伝説化しているという奇妙さ。
新宿にうろついているあの派手な飾りをつけたおじさんもいずれ都市伝説化するんだろうか。
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すえはるCX

Author:すえはるCX
30歳の不動産鑑定士。
まだまだ若いつもりでも、体は言う事ききません。
久々にやった体操で、アキレス腱を切っちゃったり。
体の衰え隠すため、筋トレなんかもしなくちゃね。
何事も経験経験。アキレス腱だって治るもの。

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